Tomoko Mukaiyama LOVE SONG 2022
Love Song と言っても歌詞があって唄うわけではありません。
誰かへの愛の告白とも違う。
いとおしい、繋がっていたい、触れていたい、守りたい —
ほとばしるような、あたたかい気持ちが湧き上がるピアノの楽曲を集めました。
このような時勢にみなさんと一緒に時間を共にできることに感謝して。
向井山朋子
皐月乙女。古来、山から水をひき田の神を迎える皐月の頃に、女性たちが禊を行うしきたりがありました。「女の家」に篭り、みずみずしい初夏の緑を薬玉にして家を清め、薬草茶を飲み菖蒲湯をつかうなどして心身を清めます。
この禊明けに、乙女たちは陽の光のもとに出て朗らかに田植えをし、田の神様に仕えるのでした。愛しい人々との再会をよろこぶ皐月乙女の姿に思いを馳せ、Love Songsを届けます。
音楽、ダンス、食、ファッション、映像の分野を横断し表現の領域を拡張する向井山は、女性の視点を生かした、価値観、多文化、多様性、インクルーシブ(社会的包摂)の精神を作品にし、発表し続けています。今回は各地域で活動する女性アーティスト、工芸家、クリエイターが地域の魅力やプロダクツを最大限に活かした企画・会場デザイン・構成を協働し展開します。
本企画は一般社団法人マルタスを中心に、既存のシアタープロダクションではない、野心とヴィジョンを持つ若い世代が主宰する自治体/NPOと連携し、人材育成、地域全体の向上、新しい観客のアウトリーチを試みる企画です。土地や場所、制約を受け入れることで広がる新しい表現の可能性を試み、地方から発信する範例となる取り組みとなることを願っています。
日時 2022年5月9日 (月) 19:00開演(受付は20分前から)
会場 杉工場 福岡県うきは市吉井町249-1
プログラム
ジャン=フィリップ・ラモー「新クラヴサン組曲集」(1728) より抜粋
J.S.バッハ「トッカータ ホ短調 BWV 914」「オルガン・ソナタ 第4番 二楽章BWV528」(ストラダル編曲)
ルイ・アンドリーセン「バラの記憶」(1992) その他
向井山朋子(ピアニスト / アーティスト / ディレクター)
オランダ、アムステルダム在住。1991年国際ガウデアムス演奏家コンクールに日本人ピアニストとして初めて優勝、村松賞受賞。アンサンブル・モデルン、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、ロンドンシンフォニッタ、ロイヤルコンセルトヘボウなどにソリストとして招聘され、新作の初演に携わる。近年は従来の形式にとらわれない舞台芸術やインスタレーション、映像など女性性を核に身体性、セクシャリティ、境界、記憶、儀式、時空など異なるテーマを横断する作品の制作・発表を続けている。2007年、向井山朋子ファンデーションをオランダに設立、2015年には日本で一般社団法人○+(マルタス)を設立し、プロデュースの分野でも活躍。
空間造形
染色・布/ 宝島染工 大籠千春
竹職人/ 篠原洋之
直会(なおらい)
コーヒー/ 珈琲美美 森光充子
菓子/ pierre et chat 石井万美子
コンセプト 向井山朋子
テクニカルディレクター 遠藤豊(ルフトツーク)
グラフィックデザイン 林琢真(Hayashi Takuma Design Office.)
写真 川島崇志
共催
向井山朋子ファンデーション(TMF)
一般社団法人 Omnicent